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【気象庁】2006.05.19 発表

世界の年平均気温、観測史上2番目の高温に 「気候変動監視レポート 2005」

 気象庁は2006年5月19日、同庁ホームページに「気候変動監視レポート 2005」を公表した。
 このレポートは05年の日本と世界の天候、温室効果ガスやオゾン層の状況を報告しているもの。
 日本の天候については、夏に西日本を中心とした地域で少雨による渇水状態が続いたこと、12月に全国が20年ぶりの寒波や大雪に見舞われ、積雪を観測している339地点中106地点で月最深積雪の最大記録を更新したこと、日本国内3か所で測定されている二酸化炭素年平均濃度が04年より微増し、380.7ppm~382.5ppmとなったことが報告された。
 また、寒波や大雪の原因は(1)例年より南下した偏西風に沿って強い寒波が流入した上に、(2)熱帯の活発な対流活動が偏西風の蛇行を強化ししたことにあると分析されている。
 一方、05年の世界の天候については、年平均気温の平年差が+0.32℃で観測を開始した1891年以降2番目に高い値(注1)となったこと、地球全体の二酸化炭素濃度は04年のデータで産業革命以前の平均的な濃度280ppmより約35%増加した377.1ppmに達したことが報告されている。
 また気象庁が(財)電力中央研究所と共同で取り組んだ、1979年から04年までの天候の長期再解析(JRA−25)の完了がトピックスとして紹介された。
 長期再解析は過去の観測データを、最新の数値予報モデルに入力することにより、当時の観測データや数値予報モデルだけでは捉えられなかった過去の大気の立体構造を再現するもの。

(注1)今回の世界の平均気温データは、陸上で観測された気温データに加え、海面水温データも使って算出する新統計手法によるもの。【気象庁】

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