【原子力安全・保安院】2006.06.07 発表
定期検査中の福島第二原発1号機(沸騰水型:定格電気出力110万キロワット)で平成18年6月7日、原子炉停止後の燃料の冷却などを行う「残留熱除去系」という系統の流量調節弁の弁棒が折れ、弁体が落下していることが明らかになり、東京電力(株)はこのトラブルを同日中に原子力安全・保安院に報告した。
弁棒の折れは、6月5日に流量調節弁の開操作を実施した際に、流量表示が「毎時約0立方メートル」となる異常が確認されたため、東電がこの弁を7日に分解調査したところ、判明したもの。
東電は弁棒が折れた原因について今後調査を行う予定。
なお、流量調節弁が閉止状態であっても、原子炉は燃料プール冷却浄化系や原子炉冷却材浄化系など他の系統により冷却機能が保たれており、今回の事象による外部への放射能の影響はないという。【原子力安全・保安院】
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