UNEPは、多国間環境条約の履行を確保するため、「多国間環境条約の遵守・履行に関するマニュアル」を公表した。
　数十年前、国際社会は多国間環境条約の締結に関心を持っていたが、現在、その関心は、これらの多国間環境条約の履行をいかに確保していくかという点に移ってきた。
　多くの国は、様々な多国間環境条約の下、どこから着手するか、より効率的・効果的な履行方法は無いか、限られたリソースの中でいかに完全な履行を確保していくかなどの問題を抱えている。
　新しいマニュアルは、「多国間環境条約の遵守・履行に関するガイドライン」（2002年2月のUNEP管理理事会で承認）を利用するよう促すとともに、同ガイドラインを補足するものとして、各国政府、NGO、その他の機関が、遵守・履行のために様々なアプローチを活用してきた例を紹介する。個別のアプローチについて掘り下げるため、詳細な説明、チェックリスト、追加的なリソースも示されている。【ＵＮＥＰ】