【気象庁】2006.06.23 発表
オホーツク海の2006年海氷シーズン(05年12月~06年5月)の積算海氷域面積(注1)が1971年の統計開始以来過去最小だったことが、06年6月23日付けの気象庁の発表であきらかになった。
06年海氷シーズンの積算海氷域面積は、平年の64%の面積にとどまり、これまでの最小値だった96年の66%という記録を更新した。また、最大海氷域面積も90万3,000平方キロメートル(3月10日)と、84年の85万8,100平方キロメートルにつぐ2番目に小さい記録となった。
気象庁では、このように海氷が少なかった原因として、(1)シーズン初期のオホーツク海の気温、海面水温が平年より高く経過し、結氷やその後の海氷域拡大が遅れたこと、(2)2月中旬から3月下旬まで北日本周辺の気温が平年より高く経過し、北海道周辺の海氷の融解、後退が早く始まったこと−−の2点をあげている。
オホーツク海の海氷域面積については、10年程度の周期を持つ変動があきらかになっているが、長期的な変化傾向は明確には観測されていないという。
(注1)期間中5日ごとの海氷域面積の合計値。【気象庁】
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