２００６年７月１５日から、ロシアのサンクトペテルブルクで開催されていたＧ８サミットは１７日午後（現地時間）に、世界のエネルギー安全保障の強化、グローバル経済の課題に対応するための教育の推進、感染症流行拡大阻止のための国際的な能力強化、アフリカ支援、北朝鮮の弾道ミサイル発射を非難する国連安保理決議の支持−−などを盛り込んだ、プーチン大統領による議長総括を発表して閉幕した。
　このうち、世界のエネルギー安全保障は、石油価格の高騰などを背景に、議長国ロシアが優先議題に設定した内容の１つ。
　（１）世界のエネルギー市場の透明性、安定性の向上、（２）エネルギー投資環境の改善、（３）エネルギー効率と省エネの向上、（４）原子力や低炭素エネルギーなどエネルギー源の多様化、（５）エネルギー・インフラの保全、（６）途上国のエネルギー貧困の削減、（７）気候変動問題・持続可能な開発への対処−−などの内容が合意され、議長総括に盛り込まれたほか、「世界のエネルギー安全保障」と題する政治宣言と（１）～（７）の７領域の具体的な取組み内容を示す行動計画も別途、採択された。【外務省】