【国連】2006.07.18 発表
UNEP地域海計画と太平洋地域環境プログラム事務局(SPREP)等による新しい報告書「気候変動と海面上昇に直面する太平洋諸島のマングローブ」が発表された。
これは原生的なマングローブを有する16の島嶼国を対象に調査したもので、当該地域全体のマングローブ林の13%が失われる可能性のあることが明らかになった。特に、サモア、フィージー、ツバルおよびミクロネシア連邦への影響が著しいという。
マングローブは魚の生育場として重要であり、海洋汚染をろ過する機能を有し、波の威力を軽減し、地域住民に大切な自然資源を供給している。
気候変動の影響によるマングローブ消失を食い止め、最小限にするため、報告書では、コミュニティベースのアプローチや統合的沿岸域管理、普及啓発の促進に焦点をあて、各地の状況に対応した戦略の要素が示されている。
また、現存するマングローブを一層、健康にし、耐久力をつけるため、陸上起因の汚染を削減すること、また、失われた、あるいは環境の悪化したマングローブを回復すること等の勧告が盛り込まれている。【UNEP】
http://www.unep.org/Documents.Multilingual/Default.asp?DocumentID=483&ArticleID=5312&l=en
Copyright (C) 2009 ECO NAVI -EIC NET ECO LIFE-. All rights reserved.