【原子力安全・保安院】2006.08.11 発表
定格出力で運転中だった福島第一原発4号機(沸騰水型軽水炉、定格電気出力78万4,000キロワット)で総量約47ギガ(4.7×10の10乗)ベクレルのトリチウムが管理区域外の大気・周辺環境に放出されるトラブルが平成18年8月6日発生した。
このトリチウムの放出は、発電所の運転に必要な純水を補給する系統に、復水貯蔵タンクからトリチウムを含む水が流入したため、発生したもの。
ただし、このトラブルにより周辺の人びとが受ける放射線量は年280ナノ(2.8×10のマイナス7乗)ミリシーベルトで、法令で定まっている放射線量限度(1ミリシーベルト/年)の約350万分の1。東電では周辺環境への放射能の影響はないとしている。
なお東電は引き続き、原因と再発防止対策を検討し、保安院に報告する予定。【原子力安全・保安院】
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