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[海外エコニュース一覧]

【国連】2006.08.18 発表

UNEP・WMO 成層圏オゾン層の回復は遅れる見込み

 UNEPと世界気象機関(WMO)による新しい報告書「UNEP/WMO オゾン層破壊に関する科学的評価:2006」の要旨が発表された。
 報告書は250名を超える国際的な科学者によって作成されており、成層圏のオゾン層の回復は、2002年の予想よりも、中緯度地域で5年、南極で15年遅れることが分かった(中緯度地域は2049年、南極は2065年になる見込み)。
 南極地域で回復が15年遅れるのは、南極極渦による特別の条件のため、あと20年は定期的にオゾンホールが発生することによる。中緯度地域については、冷蔵庫等に含まれるCFC-11とCFC-12の総量が上方修正されたことによる。WMOのジャロー事務局長は、気候変動により、以前とは大気の状況が異なっていることも関係しているかもしれない としている。
 この他、報告書では、極地以外では、1990年代に見られたような成層圏オゾンの減少は継続していないこと、また、オゾン層破壊物質の減少が緩やかなため、南極のオゾンホールについては少なくとも10~20年は厳しい状況が続くことが指摘されている。
 報告書の完全版は、2007年初めに完成する予定である。【UNEP】

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