日本人が平均的な食生活を送った場合、食品からのダイオキシン類の一日摂取量が、平成１７年度には体重１ｋｇあたり平均約１．２０ｐｇ−ＴＥＱにのぼったと推定する調査結果が１８年９月２６日までにまとまった。
　この数値は、「ダイオキシン類対策特別措置法」に定められている耐容一日摂取量（ＴＤＩ：人が一生涯にわたりその量を取り込んでも健康に対する有害な影響が現れないと判断される、１日あたり、体重１ｋｇあたりの量）４ｐｇ−ＴＥＱより低く、１５年度の調査結果１日体重１ｋｇあたり約１．３３ｐｇ−ＴＥＱ、１６年度の調査結果１日体重１ｋｇあたり約１．４１ｐｇ−ＴＥＱとほぼ同レベルだった。
　また、一日摂取量調査の結果とともに、国内産・輸入食品計４１試料を対象にした個別食品のダイオキシン類汚染実態調査も同時に公表されたが、うち生鮮魚類３１試料中のダイオキシン類濃度の範囲は、食品１ｇあたり０．０１３～６．１４１ｐｇ−ＴＥＱ。最も高い６．１４１ｐｇ−ＴＥＱを記録したのは国産のさめだった。
　残る魚介類加工品１０試料については、０．０８６～０．９００ｐｇ−ＴＥＱのダイオキシン類が検出されたことが報告されている。【厚生労働省】