【農林水産省】2006.09.27 発表
米国内の長粒種商業米に、安全性未審査の遺伝子組換え米”LLRICE601”が微量に混入していたことが明らかになった件に関係して、農林水産省は2006年9月27日までに、今後国家貿易で輸入する米国産米や、現在政府が保有している米国産米について、LLRICE601の混入がないか検査していく方針を決めた。
LLRICE601は、除草剤「グルホシネート・アンモニウム」に対する耐性を持つるたんぱく質を作り出すよう組換えを行った品種だが、商業化はされていない。米国農務省(USDA)、同食品医薬品局(FDA)では、発現するたんぱく質が他の遺伝子組換え食品の安全性審査で問題ないとされていることから、LLRICE601が混入しても食品の安全性は損なわれないとしている。
なお、日本に輸入する米国産米に対する検査体制としては、すでに厚生労働省が06年9月15日に、長粒種米や長粒種米を主原料とする加工品の輸入時に、LLRICE601の混入を検査する方針をあきらかにしているが、農林水産省の検査は、国家貿易で輸入した米国産米のほとんどを占める中・短粒種米を対象にするもの。【農林水産省】
http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20060927press_4.html
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