【厚生労働省】2006.10.16 発表
松村産業(株)大阪工場(大阪市西淀川区)で、アスベスト(石綿)を含有するタルク(注1)が労働安全衛生法施行令の改正内容施行後も製造されていたことがあきらかになったことを受け、厚生労働省は平成18年10月16日、都道府県労働局に対し、タルクを製造、使用している可能性がある関係事業者への指導を徹底するよう指示するとともに、関係事業者団体に対して法令遵守の徹底を要請した。
18年9月1日から施行された「労働安全衛生法施行令」の改正内容では、重量の0.1%を超えてアスベスト含有する製剤その他の物の製造、輸入、譲渡、提供、使用を禁止している。
しかし松村産業大阪工場では、9月1日以降も、0.1%を超えてアスベストを含有するタルク製品「ハイフィラー岫岩(しゅうえん)5000PJ」の製造を継続。厚生労働省がタルクの製造を行っている33事業場に対して実施した緊急調査で、その事実が把握されていた。
なお同工場では18年9月14日以降、「ハイフィラー岫岩5000PJ」の製造を中止。納入先だった京セラ(株)鹿児島国分工場(鹿児島県霧島市)、鹿児島川内工場(鹿児島県高城町)でも、9月13日以降の同製品の使用が中止されているという。
(注1)タルクは粘土鉱物の1つで、細粉として減摩剤、化粧品、製紙、セラミックスの原料としてに利用されている物質。【厚生労働省】
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