【イギリス】2006.10.30 発表
イギリス政府は、気候変動について経済学的な観点から分析した報告書を公表した。これは、財務大臣が2005年7月に、世界銀行の元チーフエコノミスト、ニコラス・スターン氏らに委託したもの。
報告書では、何も対策を講じない場合、気候変動によって生じるコストは世界の年間GDPの最低5%、より広範なリスク等を勘案すれば、GDPの20%程度になるという。
その一方で、最悪の影響を避けるのに必要なコストは、今すぐ厳しい対策をとるのであれば、世界の年間GDPの約1%に留まるという(大気中のCO2濃度を500~550ppmで安定化させる場合を想定)。
また、報告書では、今後の国際的な枠組みに盛り込むべき事項として、排出量取引、技術協力、森林伐採の削減のための行動、適応という4点を挙げている。【イギリス財務省】
http://www.hm-treasury.gov.uk/newsroom_and_speeches/press/2006/press_stern_06.cfm
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