厚生労働省に設置された「石綿に関する健康管理等専門家会議マニュアル作成部会」は平成１８年１１月２日までに、呼吸器の診療に携わる医師などが、相談者がアスベスト（石綿）にさらされた経験を持つかどうかを把握するための手引書「石綿ばく露歴把握のための手引」をまとめた。
　この手引書は、「石綿に関する健康管理等専門家会議」が、１８年２月にまとめた、アスベストにさらされた人の健康管理法を示す報告書の中で「アスベストにさらされたと判断された人に絞り込んで、アスベスト関連疾患を発見するための検査を行うべきである」という考えを示したことを踏まえて、新たにマニュアル作成部会を立ち上げ、作成されたもの。
　写真を多用し、具体的にアスベストにさらされたおそれがある作業の内容を説明しているほか、アスベストにさらされた経験を持つかどうかを把握するための聞き取り調査を補足する手段として「簡易版調査票」と「詳細版調査票」の２種類を作成、掲載している。【厚生労働省】