【国連】2006.11.14 発表
気候変動枠組み条約締約国会議に合わせて、適応に関する2つの報告書が公表された。
一つは、途上国の適応策を支援するために、新しいタイプの保険や融資が必要だとする報告書「適応と気候変動への脆弱性:金融部門の役割」である。これは、UNEPの金融イニシアティブ(UNEP FI)気候変動作業グループが策定したもの。報告書は、気候変動と関連した異常気象による損害が、12年ごとに2倍になっていると警告し、最も厳しい影響を受けそうな途上国向けに、官民のパートナーシップによる新たな融資手法(気象デリバティブ、気象ヘッジなど)を創設することが必要だとしている。
もう一つは、アフリカにおける天水農業の可能性を指摘する報告書で、UNEPと世界アグロフォレストリー研究センターが編集した。同報告書では、気候変動の結果、水不足に悩む多くの国々やコミュニティは、雨水を集め、貯蔵することで、水の供給量を劇的に増やすことができる としている。UNEPと世界アグロフォレストリー研究センターは、低コストで簡素な、こうした技術への投資を増やすよう、各国政府やドナーに呼びかけている。【UNEP】
http://www.unep.org/Documents.Multilingual/Default.asp?DocumentID=485&ArticleID=5422&l=en
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