国土交通省と経済産業省は平成１８年１２月１３日、石綿（アスベスト）を含有している建材のデータベースを公表した。
　現在、住宅・建築物の解体工事時には、アスベスト飛散のおそれがある含有建材に対して、労働安全衛生法、大気汚染防止法などの関係法令にもとづく飛散防止対策を講じることが不可欠になっている。しかし解体工事の現場では、使用建材のアスベスト含有の有無を判断するための情報が十分でないことから、建材のアスベスト含有についての情報整備が強く望まれていた。
　公表されたデータベースは、建設事業者、解体事業者、住宅・建築物所有者らが、建材のアスベスト含有状況に関する情報を簡単に把握できるようにすることを目的としたもので、建築物の竣工年、施工部位などから、建材メーカーが過去に製造したアスベスト含有建材の種類、名称、製造時期、含まれているアスベストの種類・含有率などの情報を検索できるようになっている（注１）。
　データベースは使用許諾条件に同意し、ウエッブサイトからダウンロードしたファイルをコンピュータにインストールすることで利用可能。

（注１）これ以外に、建材の名称、メーカー名から含まれているアスベストの種類・含有率などを検索できる機能もある。【国土交通省，経済産業省】