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【文部科学省】2006.12.11 発表

秋田大の実験室で無許可のウラン化合物など発見

 秋田大学教育文化学部(秋田県秋田市)で、使用許可を受けていない核燃料物質が平成18年12月11日までにみつかり、同校は同日、文部科学省にこのことを連絡した。
 これらの核燃料物質は、同大が12月はじめに実施した核燃料物質の学内一斉点検の中でみつかったもので、内容は、試薬瓶16本に入ったウラン化合物(硝酸ウラニル、酢酸ウラニル、ウラン酸ナトリウム)計約1,156グラムと試薬瓶10本に入ったトリウム化合物(塩化トリウム、硫酸トリウム、硝酸トリウム、酸化トリウム、シュウ酸トリウム、酢酸トリウム)計約115.5グラム(注1)。
 発見場所である実験室やその周囲に放射線による汚染は認められなかった。また、これらの瓶が収められていた段ボール箱表面の放射線量は1時間あたり3.0マイクロシーベルト、1メートル離れた地点で同0.15マイクロシーベルトだったが、箱の置かれていた場所への人の立入り時間を考えると、健康への影響はないと考えられるという。
 現在、これらの物質は同大教育文化学部内の施錠管理された部屋で金庫に収納された状態で保管されているが、保管部屋外側の放射線量は、1時間あたり0.06マイクシーベルトと安全上問題のないレベルとなっている。
 なお連絡を受けた文部科学省は、17年3月に同大で使用許可を受けていない核燃料物質が発見された際、同大が文科省に「管理体制を明確にする」と報告していたにもかかわらず、ふたたび核燃料物質が発見されたことを重視。
「依然として同大の核燃料物質安全管理体制が不適切である」として、学長を厳重注意した。また、あわせて今回の物質が発見された経緯、一斉点検の調査体制、範囲、方法の詳細、点検結果の報告、今後の安全管理のあり方を検討するよう求めた。

(注1)原子炉規制法にもとづく規制では、天然ウラン・劣化ウランについては300グラム、トリウムについては900グラムを超える場合について、核燃料物質の使用許可を要するとしている。【文部科学省】

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