【経済産業省】2006.12.27 発表
経済産業省に申請されていたクリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクトのうち清水建設(株)、三井物産(株)、三菱商事(株)が申請していた事業計3件が、平成18年12月25日までに「京都メカニズム推進・活用会議」に承認され、日本政府の正式なプロジェクトとなった。
CDMは各国の削減目標達成のための市場原理を活用した国際的な仕組み「京都メカニズム」の1つで、先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。
日本政府の正式なプロジェクトとなるためには温暖化対策関連省庁のいずれかに承認申請を提出し、関連省庁が共同で開催する「京都メカニズム推進・活用会議」で承認されることが必要。
今回承認されたのは、清水建設(株)が申請した(1)グルジア・トビリシ市の埋立処分場でのメタンガス回収・発電プロジェクト(年平均CO2排出削減量:CO2換算で7.2万トン)、三井物産(株)が申請した(2)中国・内蒙古自治区での総発電容量49.5MWの風力発電所建設プロジェクト(同:12.7万トン)、三菱商事(株)が申請した(3)韓国・ウルサン市の硝酸プラントでのテールガスに含まれる一酸化二窒素破壊プロジェクト(同:28.1万トン)。
日本としては96~98件めの正式な京都メカニズム承認案件にあたり、経済産業省がプロジェクトの支援を行うことになる。
なお、これら3件はプロジェクト実施国が承認を審査中。【経済産業省】
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