イギリスのミリバンド環境大臣は、イギリスとインドが協力して行うインドの気候変動適応プロジェクトの第二段階を開始することを発表した。
　これは、第一段階の調査プロジェクトに続き、さまざまな気候変動モデルのシナリオを通して、インドの2050年までの気候変動シナリオの改善を目指すもので、水資源、農業、林業、各セクターの相関性などへの影響を評価する。
　第一段階の調査により、インドでは、農業、健康、森林、インフラなど広範囲にわたって大きな影響が生じるおそれがあること、気温は数十年間で上昇し、麦畑や田んぼが減少する可能性のあることがわかった。
　第二段階の調査では、地域ごとの影響等について分析を行う。特定の状況に応じた適応対策を立案するため、関係者にも積極的に参加してもらう予定だ。
　イギリスはこれまで、途上国が気候変動を理解し、開発計画の中で気候変動リスクについて配慮できるよう、4000万ポンド以上を支出することを約束している。
　このプロジェクトについては、総額85万ポンドが充てられ、そのうち50万ポンドはインドの調査研究所によって利用される。【イギリス環境・食糧・農村地域省】