【経済産業省】2007.02.15 発表
経済産業省に申請されていたクリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクト3件が、平成19年2月13日までに「京都メカニズム推進・活用会議」に承認され、日本政府の正式なプロジェクトとなった。
CDMは各国の削減目標達成のための市場原理を活用した国際的な仕組み「京都メカニズム」の1つで、先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。
日本政府の正式なプロジェクトとなるためには温暖化対策関連省庁のいずれかに承認申請を提出し、関連省庁が共同で開催する「京都メカニズム推進・活用会議」で承認されることが必要。
今回承認されたのは、新日本製鐵(株)が申請した(1)中国山東省済南市の製鉄プラントでの廃熱回収システムを利用した発電プロジェクト(年平均CO2排出削減量:CO2換算で15.9トン)、丸紅(株)が申請した(2)中国山東省東華セメント社での工場廃熱回収発電プロジェクト(同:3.4万トン)、プロアクトインターナショナル(株)が申請した(3)ラオスのビール製造工場でのエネルギー使用効率改善プロジェクト(同:0.3万トン)。
日本としては116~118件めの正式な京都メカニズム承認案件にあたり、経済産業省がプロジェクトの支援を行うことになる。
なお、(1)・(2)については現在、プロジェクト実施国でも審査が行われている。(3)についてはプロジェクト実施国の承認を取得済み。【経済産業省】
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