【国連】2007.02.06 発表
オランウータンの最後の住処である東南アジアの熱帯雨林が、予想以上のスピードで失われつつあることが、UNEPの報告書によって明らかになった。
国連の「大型類人猿保全計画(GRASP)」が準備した緊急対応報告書「オランウータンの最後の砦」によれば、スマトラとボルネオの天然熱帯雨林は、2022年までに98%が失われるという。消失のスピードは、これまで考えられてより30%も速い。
また、国際的な木材需要の高まりを背景に、違法伐採が深刻化しており、インドネシアでは、伐採される木材の73%以上が違法と推定されている。人工衛星の映像から、最近では、国立公園でも違法伐採が行われている現状が明らかになった。41カ所の国立公園のうち、37カ所で違法伐採が行われているが、さらに増えそうだという。
UNEPのシュタイナー事務局長は、違法伐採の取り締まりや国立公園のパトロールを強化するため、インドネシア政府を支援するよう呼びかけている。【UNEP】
http://www.unep.org/Documents.Multilingual/Default.asp?DocumentID=499&ArticleID=5513&l=en
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