【原子力安全・保安院】2007.02.16 発表
東北電力(株)は平成19年2月14日、過去に女川原子力発電所から搬出された使用済燃料輸送物について、実際より低い放射能量、発熱量で運搬物確認申請を行っていたことを原子力安全・保安院に報告した。
この数値の誤りは、使用済燃料輸送物の放射能量・発熱量を計算するプログラムに同社が独自に付加した入力プログラムのミスが原因。ウラン235とウラン238の数値が取り違えられて計算されていた。
適正なデータを使った再計算の結果は、誤ったデータより放射能量、発熱量が平均で1割程度高くなったが、使用済燃料輸送容器の制限値は十分下回っており、輸送安全上の問題はなかったという。
なお、報告を受けた保安院は「長年にわたり誤った数値で申請が繰り返されてきたことは誠に遺憾であり、極めて不適切な事例」であるとの見解を表明。19年2月16日、原因と再発防止策を19年3月9日までに改めて報告するよう、東北電力に文書で指示した。【原子力安全・保安院】
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