【イギリス】2007.03.22 発表
イギリスのピアソン大臣は、前代未聞の規模のテムズ川クリーンアップ・プロジェクトを発表した。これはテムズ川に沿って30kmの下水トンネルを建設し、ロンドン東部の下水処理場に排水や雨水を運ぶという壮大なプロジェクトである。
ロンドンの現在の下水道網は、19世紀後半にジョセフ・バザルジェット氏によって建設され、当時最高の技術と称えられた。
しかし、気候変動と都市の拡大により、現在では年間5200万m3もの未処理の下水、雨水がテムズ川とリー川に流れ込み、汚染の原因となっている。このうち3200m3は、下水のオーバーフローによるものである。これにより魚が死に、河川利用者の健康に害が及び、テムズ川の美しさも損なわれてしまっている。
プロジェクトの完成予定は2019/2020年度で、建設費用は20億ポンドと推定されている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】
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