今後5年間、中国は海水利用の規模と水準を大幅に向上させ、沿海地区の淡水資源不足問題を解決し、2010年までに海水利用の沿海地区水不足問題の貢献率を16～24％にまで高めることを目指す。
　「海水利用プロジェクト計画」が先日公表された。それによると2010年までに中国海水淡水化能力を日量80～100万立方メートルに高め、海水直接利用能力を年間550億立方メートルに高める。同計画による今後実施予定の10大重点プロジェクトは次の通り。[1]重点産業における海水冷却直接利用プロジェクト、[2]工業用蒸留水問題解決のための中小型海水淡水化プロジェクト、[3]都市住民飲料水供給のための大中型海水淡水化重大モデルプロジェクト、[4]離島軍民用水需要のための離島海水利用プロジェクト、[5]生活利用海水のモデルプロジェクト、[6]海水高付加価値利用を中心とする海水化学資源総合利用・商業化実証プロジェクト、[7]競争力・自主開発力の育成を目標とする海水利用創造・産業化プロジェクト、[8]国家級海水淡水化・総合利用の実証都市（島）整備プロジェクト、[9]北方沿海の超大型都市水不足解消用の大型海水淡水化実証プロジェクト、[10]海水集中供給プロジェクト――である。【中国環境報】