【水産庁】2007.05.17 発表
香川県は同県所管海域の小型機船底びき網漁業についての「包括的資源回復計画」を作成し、2007年5月17日付けで公表した。
「資源回復計画」は悪化傾向にある日本周辺水域の水産資源の回復を漁業関係者や行政が一体となって取組むために策定されるもので、複数県にまたがり分布する資源については国が、分布が一都道府県内にとどまる場合は都道府県が計画を作成することになっている。
香川県所管海域での小型機船底びき網漁業は漁獲量、漁獲金額、経営体数とも減少傾向にある。
今回の「資源回復計画」は、07年度から11年度までを計画実施期間とし、計画期間中の1経営体あたりの年間漁獲量を、過去10年間(1995~2004年)の平均相当量9,300キログラムとすることを目標に設定している。
この目標を達成するための資源回復措置としては、(1)三豊地区のマコガレイ再放流サイズ(注1)の新規設定、(2)東讃東部地区のマコガレイ再放流サイズの引き上げ、(3)ヒラメ、クルマエビなどその他魚介類の再放流サイズ引き上げ、(4)再放流小型魚の生存率の向上対策実施、(5)袋網の網目制限、(6)休漁日の設定、(7)出入港時刻の設定、(8)張竿の改良の検討−−などを行うとしている。【水産庁】
(注1)取り決めた再放流サイズに満たない稚魚は海に戻される。三豊地区のマコガレイの再放流サイズは15センチに設定された。また、東讃東部地区の再放流サイズは現行の15センチから16センチになった。
http://www.jfa.maff.go.jp/release/19/051701-01.htm
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