メインコンテンツ ここから

[海外エコニュース一覧]

【中国】2005.12.06 発表

中国 ビール産業汚染物排出基準がまもなく施行

 国家環境保護総局と国家品質監督検疫総局は強制型ビール産業汚染物排出基準を2006年1月1日より実施すると合同で公表した。
 ビールは造酒産業の中でも排水と汚染物質の排出が多い分野である。調査によると、2002年ビール産業の廃水排出量は2.7億立方メートル、COD排出量は2.9万トンで、それぞれ全国工業総排出量の1.3%、0.5%を占める。
 これまでビール産業の工業廃水水質検査基準は、「汚水総合排出基準」という国家排出基準を用いており、ビール産業向けの汚染物排出基準はなかった。この基準ではビール産業の環境管理のニーズを満たすことができず、またビール産業の汚染の特徴や汚染抑制技術に対応できなかった。またこの基準の実施は複雑で企業の負担が増える。このため廃水排出量が多く、有機汚染濃度が高く、汚染物の種類が少ないというビール産業の特徴に合わせた産業別汚染物排出基準の制定が求められていた。
 担当者によると、この新たな排出基準の制定は、ビール産業の環境管理や産業構造の調整にプラスになるという。2002年の統計では、全国に独立系ビール会社は356あり、生産工場は535ある。しかし生産規模が年間10万トン未満のビール会社は全体の88.5%を占める。先進国と比べると、規模が小さく、消費量が大きく、利益率が低い。1トンのビール生産あたりの水使用量は8~40 立方メートルに対して先進国では5~10 立方メートルとなっている。市場経済の整備により、設備が劣り、品質が悪く、浪費の多く、環境負荷が高く、経済性の低いビール工場は徐々に淘汰されていく。この排出基準は、それを促進する役割もある。【中国環境報】

前のページへ戻る

【PR】

ログイン

ゲストさん、

[新規登録] [パスワードを確認]

エコナビアクションメニュー

【PR】

  • 東京環境工科専門学校 コラム連載中!
  • Arch Joint Vision
フォローする

【PR】