財政部は先日、世界銀行と「クリーン開発基金(CDF)設立に関する了承備忘録」に署名し、また江蘇省の2企業がそれぞれ世界銀行とCDMプロジェクト温室気体排出削減協定(ERPA)を結んだ。
　中国CDMプロジェクト管理方法の第24条規定によると、財政部はCDF設立を担当し、中国CDMプロジェクトの国家収益部分を受け取り、管理使用する。CDFはCDM事業管理体系の重要部分である。
　現在、財政部はクリーン開発基金準備グループを作り、財政部国際司の巨奎林副司長が中心となり、国際司国際金融四処が具体的な作業を担当する。CDF設立に向け、国家発展改革委員会、科技部、外交部、環保総局、国家外貨管理局などの協力を得て、また世界銀行やアジア開発銀行など国際組織の協力も得た。
　この2つのプロジェクトは、世界銀行が中国で実施した第1次CDM事業で、契約金額が世界最大規模のCDM事業である。この2つのプロジェクトがCDFに入る第1号の資金となり、1月31日に世銀からCDFに支払われる。この資金額はCDM事業の開発や試運転など気候変動対策や持続的発展に関する活動に使われる。【中国環境報】