先日遼寧省瀋陽市で開かれた「中国郷鎮企業省エネ・温室ガス削減事業実証成果普及現場会議及び郷鎮企業壁面材料ハイレベルフォーラム」の席上、農業部の実施、GEF資金の援助による「中国郷鎮企業省エネ・温室ガス排出削減事業」は2001年から順調に実施され、大きな成果を収めたことが紹介された。郷鎮企業のレンガ、セメント、コークス、鋳造の4産業における省エネ・温室ガス排出削減実証普及事業により、累計で石炭換算25.6万トンの省エネ、二酸化炭素42.16万トンの削減が達成でき、計画目標を大幅に上回った。
　郷鎮レンガ産業は中国レンガ・壁面材料の主要産業である。2004年中国レンガ企業は9万社以上あり、年間の壁面材料生産量はレンガ換算で8000億個、そのうち郷鎮企業の生産量は9割を占め、郷鎮企業数は全レンガ企業数の95％以上を占める。同事業に参加したレンガ企業62社は、技術改良、特に省エネ型三支柱かまどの運用に成功したことで、省エネや温室ガス排出削減目標を達成しただけでなく、中空レンガの市場競争力を高め、国の中実レンガ禁止の政策実行を促した。【中国環境報】