【中国】2006.12.13 発表
農作物のくずわらを用いて発電を行い、余熱を一般住宅に供給するという長春初のくずわら発電所の建設が着工した。このくずわら発電所の建設資金は民間融資によるものである。また発電所は徳恵市内に位置し、資金投入額は2.2億元、建設後の発電量は1.56億kWh/年になる。
予定では年間くずわら消費量は15~20万トンで、毎年5万トン以上の石炭を節約できる。
現在同市の3ヶ所の大型発電所は年間発電量が37億kWhであるが、全て石炭発電である。吉林省では石炭など第一次エネルギーの埋蔵量と採掘能力に限界があり、自給率が50%以下で、毎年50%以上の原炭を輸入している。同時に長春地区や吉林省では農作物くずわら、牧畜の糞便、薪や草などの再生可能資源が豊富であり、毎年数千万トンが発生する。たとえ飼料と農地に利用するくずわら分を差し引いても、全省での利用可能な資源量は年間石炭換算750万トンに相当する。
上述したくずわら発電所プロジェクト以外にも、同市では現在くずわら発電問題の全面的な研究開発が行われている。現在詳細計画を決定する段階に来ており、建設完成後、同市のくずわら発電所は3~5ヶ所に達する。【中国環境報】
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