【イギリス】2007.05.17 発表
ナノテクノロジーが、非再生利用エネルギーの利用を削減し、温室効果ガス排出量を削減する方法について検討した研究報告書「環境面で有益なナノテクノロジー:障壁とチャンス」が5月17日に発表された。
この報告書は、ナノテクノロジーをいくつかの環境分野に適用する際、ナノテクノロジーがもたらすチャンスと潜在的な障壁について研究したもの。
特に、燃料添加剤、光電池、水素経済、電気貯蔵および断熱材という5つの分野について詳細に分析したところ、これらの分野で、ナノテクノロジーが削減できる温室効果ガス排出量は最大2%で(短期的に見た場合)、2050年には最大20%になるという。また、大気汚染についても、同様の削減効果が見込まれる。
ただし、同報告書は、ナノ物質の動態や毒性に関する基本的な質問に答えるため、政府、企業、研究機関などが一丸となって検討していく必要性があると、特に注意を促している。【イギリス環境・食糧・農村地域省】
Copyright (C) 2009 ECO NAVI -EIC NET ECO LIFE-. All rights reserved.