【環境省】2007.05.30 発表
環境省と海外環境協力センター(OECC)は、気候変動枠組条約第26回補助機関会合(SB26 注1)会期中の2007年5月11日に会場となったドイツのボンで、開発への取組みが優先課題となっている途上国の温暖化対策を促進するために有望な「コベネフィッツ・アプローチ(副次的便益の手法)」をテーマとするサイドイベン
トを開催した。
「コベネフィッツ」は温室効果ガス排出削減を行うついでに得られる、エネルギー効率改善、大気汚染改善などの他分野の好ましい効果のこと。環境破壊の抑止、貧困・地域格差解消など、途上国が抱える開発問題に関してコベネフィッツが実現すると、途上国側の温暖化対策・CDMに対する主体性を高めることができると期待されている。
今回のイベントには、各国政府関係者や研究機関から約40名が参加。06年度に行った途上国のコベネフィッツ型温暖化対策・CDMに関する検討調査結果に基づき、気候変動に関連してコベネフィッツを可能とする手法を紹介するとともに、各国政府関係者らがコベネフィッツの考え方や、コベネフィッツ型温暖化対策・CDM推進策を議論した。
その結果としては、気候変動対策が開発の阻害要因になるのではなく、有益であるという共通認識が参加者間で得られたという。【環境省】
(注1)SB26は、2007年5月7日から18日にかけてボンで開催され、適応基金、技術移転、能力開発、小規模森林CDMなどの気候変動枠組条約・京都議定書上の重要論点について、議論が行われた。
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