フランスのイヴ・コッシェ環境国土整備大臣とジャン・グラヴァニー農水大臣は、有機農業の発展と促進のため、有機農業局( Agence BIO)の設立に関する基本協定に調印した。協定には、フランス地方有機農業全国連盟（FNAB）、ビオコンヴェルジャンスと有機農業産物加工流通組合（SETRAB）、農業会議所常任理事会も参加している。
　有機農業局は農業分野における最初の公益組織となる。同局は、有機農業を強化することを目的とする。具体的には、農水省が推進中の「有機農業促進計画」に基づき、様々な個別分野の調査、公益組織などに関する業務を担当する。また、以下の重点課題について、それぞれ特別委員会が設置される；転換・国土開発政策、流通ルートと市場、研究・教育・開発、規則・管理・品質、コミュニケーション、消費。
　また、同局は、有機農業の国土的、社会的、環境的インパクトについても評価を行う。
　なお、有機農業促進計画は、農業者の有機農業への転換を支援する。この3年間で有機栽培地の面積は3倍になっているが、計画では、2005年までに農地の５％を有機栽培地とすることを目指している。【フランス環境・国土整備省】