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【農林水産省】2007.07.06 発表

生物多様性保全を重視した農林水産業を推進へ 「農林水産省生物多様性戦略」を策定

 農林水産省は平成19年7月6日までに、「農林水産省生物多様性戦略」を策定した。
 農林水産業は、食料や資材の生産以外に、生物に生息・生育環境を提供し、生物多様性に貢献する役割を果たしているが、近年は、担い手の減少で農林水産業の活動が停滞したことに伴う里地里山の生物種減少や鳥獣被害深刻化、不適切な農薬・肥料の使用、経済性・効率性を優先させた農地・水路整備、埋立てによる藻場・干潟の減少など、生物多様性に負の影響をもたらす要因も増加している。
 今回の「戦略」は、このような状況を農林水産業への警鐘として捉え、生物多様性保全を重視した農林水産業を、今後強力に推進するための指針として策定されたもので、(1)生物多様性保全をより重視した農林水産施策の推進、(2)生物多様性に対する農林水産業の役割についの国民各層の理解の促進、(3)多様な主体が参加し、地域の創意工夫を活かした生物多様性に関する取組みの促進、(4)農林水産業を通じた地球環境保全への貢献−−の4点を基本方針に設定している。
 また「田園地域・里地里山」、「森林」、「里海・海洋」での生物多様性保全施策をそれぞれ具体的に示したほか、流域を通じ、相互に関連している森・川・海の生態系全体を通じた生物多様性保全施策の必要性も指摘。さらに、農林水産業にとって有用な遺伝資源の保全とその持続可能利用、組換え農作物規制、温暖化防止など生物多様性保全にもつながる他分野の地球環境保全活動推進、農林水産業に関係する生物多様性指標の開発−−などの分野で実施すべき施策についてもまとめている。
 各施策については19年度から24年度までの取組みの工程表も示されている。【農林水産省】
 

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