【EU】2007.07.18 発表
欧州委員会は、7月18日、EUにおいて、水を効率的に用い、節約する経済社会づくりを目指すコミュニケーションペーパーを公表した。その目的は、気候変動に左右される環境状況の下、水不足と干ばつに対してEUがどのように取り組むことができるのか オープンに議論することにある。
というのも、この30年間、欧州では干ばつが頻発しており、経済的影響は1000億ユーロにも上るとみられている。
この文書では、たたき台としての政策オプションが示され、すべての人、経済・社会活動が水を利用できるようにするという点を考慮に入れ、問題提起をしている。
政策オプションで核となるのは、「利用者負担」原則であり、水源がどこであれ、水の利用に適正な価格を付すことが必要である。
また、取り組みの優先順位を示す「水のヒエラルキー」に従って、政策づくりを進める必要がある。水のヒエラルキーでは、最も重要な取り組みは節水であり、水供給インフラの整備は、もう他の手段(水道料金の適正化など)は使い尽くしたという場合に検討されるべきだとしている。
欧州委員会では、2008年にこの問題に関する進捗状況を報告する。【欧州委員会環境総局】
Copyright (C) 2009 ECO NAVI -EIC NET ECO LIFE-. All rights reserved.