イギリスで7月27日、国の環境・経済・社会状況を示す「ポケット版持続可能な開発指標（2007年版）」が公表された。
　この小冊子では、持続可能な開発にとって重要な、健康、住宅、雇用、犯罪、教育、環境などについて、68の指標により「改善」「悪化」「変化なし」という状況を示している。
　1999年との比較では、全体のうち50項目で改善がみられ、11項目で悪化、32項目で変化が見られなかった。
　改善が見られた主な分野は、大気汚染、廃棄物リサイクル、住宅、地方環境の質など。他方、悪化したのは、航空機からの温室効果ガスの排出、都市のオゾン汚染など。
　また、今回は、人々の満足度を示す項目が初めて追加された。報告によると、4分の3の人々が自分の生活に10点中7点以上をつけ、概ね満足していると回答。しかしバックグラウンドの違いによるばらつきが見られ、マイノリティの人々は大きな不満を感じていることも分かった。【イギリス環境・食糧・農村地域省】