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【気象庁】2007.08.20 発表

07年7月の上空オゾン量、紫外線強度を公表

 気象庁は2007年8月20日、札幌、つくば、那覇−−の国内3地点と南極・昭和基地で実施している上空オゾン量、地上に到達する有害紫外線強度についての07年7月の観測結果を発表した。
 07年7月の観測による国内3地点の月平均オゾン全量(ある地点の上空のオゾン総量)は、参照値(注1)と比べ、那覇は3.2%増、札幌は2.7%増、つくばは1.6%増を示し、昭和基地は参照値より6%少なかった。
 また、国内3地点の日積算紅斑紫外線量(注2)の月平均値は、参照値である観測開始(注3)~06年の月別累年平均値と比べると、札幌で多く、つくば、那覇は並だった。このうち、札幌では、7月の平均値としては観測開始以来最大の1平米あたり3.59キロジュールを記録した。
 国内全域の日最大UVインデックス(注4)の月平均値のデータでは、紫外線が非常に強いことを示す8~10の領域が小笠原、南西諸島で見られた。また東北南部から関東、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州にかけての地域で、参照値である97~06年の月別累年平均値と比べ、UVインデックスの値が10%以上低くなった地域が見られた一方、北海道と東北北部の一部では、参照値よりUVインデックスの値が10%以上高くなった地域があった。
 米国・航空宇宙局(NASA)のアースプローブ衛星のデータと、気象庁の観測値から作成した全世界の月平均のオゾン全量分布について、参照値である1979年から1992年の月別平均値との偏差を解析した結果では、南太平洋の南緯60度付近で、参照値より10%以上オゾン全量が増加した地域がみられたが、オーストラリアの南の南緯60度付近では、参照値より10%以上オゾン全量が減少した地域も確認された。【気象庁】

(注1)札幌、つくばは1971~00年、那覇については1974~00年の月別平均値。また、昭和基地についてはオゾンホールが明瞭に現れる以前の1961~80年の月別平均値。
(注2)紫外線が人体へ及ぼす影響の度合を示す量。紫外線が人体に及ぼす影響は波長によって異なるため、280~400ナノメートルの波長範囲について、波長ごとに波長別紫外線強度に人体への相対的影響度を掛け、積算して求める。
(注3)日積算紅斑紫外線量の観測開始は、札幌、那覇が91年、つくばが90年、昭和基地が93年。
(注4)紅斑紫外線量を日常使いやすい数値にしたもの。気象庁では上空のオゾン量データや、気象台やアメダスで観測された気象データなどを基に毎時の数値を推定している。

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