【カナダ】2007.09.25 発表
ベルギーとオランダが毛皮などのアザラシ製品の輸入・販売を禁止するのは、国際貿易ルール違反だとして、カナダ政府は9月25日、欧州委員会に対し、世界貿易機関(WTO)の場での正式な協議に応じるよう要請した。
カナダは、ベルギーとオランダが国際貿易ルール上の義務を履行し、カナダのアザラシ製品に、引き続き、市場が開放されることを目指す としている。また、今回の行動は、今後、このような輸入・販売規制を導入しようとしている他のEU諸国に対して、強いメッセージを伝えるものだとしている。
カナダのニューファンドランド・ラブラドール州やヌナブト準州などの地域コミュニティーではアザラシ猟が貴重な収入源となっていることから、カナダはEUの禁止措置による影響を懸念している。EUは、カナダのアザラシ製品にとって、2番目に大きな市場で、輸出額は541万ユーロ(2006年)に上る。また、アザラシ猟が厳しい規制の下で実施されている点を強調している。
協議が失敗した場合には、WTOパネルの設置を要求する可能性もある。【EU カナダ政府代表部】
http://www.international.gc.ca/tna-nac/disp/seal-backgrounder-en.asp
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