【イギリス】2007.09.27 発表
CO2排出量削減のため、来年初めより、エネルギー浪費型の電球がイギリスの店頭から姿を消す。
これは、大手の小売業者やエネルギー供給会社が行なう自主的な取り組みで、今後4年間の間に、省エネ型電球に入れ替えていく。
その目的は、2012年までに、発電に伴うCO2排出量を年間500万トン削減することだが、これは平均的な1ギガワットの石炭火力発電所1基分のCO2排出量に相当する。イギリスのゴードン首相は、財務大臣時代の2007年3月、EU全体での取り組みに先駆けて、世界初の浪費型電球廃止国の一つになるという目標を打ち出していた。ヨーロッパでも浪費型電球の廃止を求める動きが広がっており、照明業界は2007年6月、浪費型電球を2009年から段階的に廃止するというEU法規の制定を提案している。
省エネ型電球に取り替えれば、気候変動対策に役立つだけでなく、電球一個当たり60ポンド、電気代が節約できる。多くの家庭では、電気代の10―15%を照明が占めている。省エネ型電球は、従来型の電球と比べ、最大で10倍ほど寿命が長く、家中の電球を取り替えれば600ポンドも節約できる(電球の寿命期間中)。
電気供給会社は、すでに4300万個の省エネ型電球を販売している。【イギリス環境・食糧・農村地域省】
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