【ドイツ】2007.10.25 発表
ドイツのフランク・ヴァルター・シュタインマイヤー外務大臣は、10月23日、バーデン・ヴュルテンベルク電力社(EnBW)主催の第2回気候会議に出席し、気候変動によって、資源問題などをめぐる国際的な緊張が高まるおそれがあると警鐘を鳴らした。
大臣は、地球温暖化の結果、水不足や砂漠化、氷河の融解といった現象が既に生じており、アフリカや中東、中央アジア、さらに北極など、世界各地で紛争の火種になりつつあると指摘。例えば、北極では、今年、氷の無い北極海航路が現実のものになってしまったが、世界のエネルギー資源(石油・ガス)の25%が眠っているとされるこの海域で、資源をめぐる競争が激しくなっている。ロシアはこの夏、氷の下に旗を埋め込んだが、周辺諸国も権利を主張している。大臣は、「北極での冷戦」を避ける必要性を訴えた。【ドイツ連邦外務省】
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