【イギリス】2007.10.25 発表
イギリスが呼びかけていた、移動性猛禽類を保護するための国際協定が、欧州、アジア、アフリカ諸国の支持を得て合意された。
これは、10月22日~25日まで、スコットランドのローモンド湖で開催されていた、ボン条約(移動性野生動物の種の保全に関する条約)関係国の会議で合意されたもの。会議はイギリス環境・食糧・農村地域省などが準備したもので、世界40カ国の代表者が参加した。
この協定の対象となるのは、ミサゴ、イヌワシ、セーカーハヤブサ、シロフクロウなど70種を超える猛禽類。協定によって、猛禽類の国際的な保護対策が推し進められる。
猛禽類は、既に、農業集約化や迫害などに起因する問題に直面しているが、気候変動問題によって、こうした状況がさらに悪化するおそれがある。気候変動に対処できるようにするためにも、人間によるプレッシャーを減らして、猛禽類の個体数を増やしておく必要がある。
今回の会議では、枠組に組み込まれる種や地域、保護策や管理策について議論し、結論を得た。
この枠組み協定は、来年にアラブ首長国連邦で行なわれる会議で署名される予定だ。【イギリス環境・食糧・農村地域省】
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