環境大臣は石綿による健康被害の救済に関する法律（アスベスト救済法）に基づき、（独）環境再生保全機構に申し出のあった、医療費等の申請８６件（注１）、特別遺族弔慰金等の請求２２件（注２）に対し、平成１９年１１月８日に同法で定められた認定疾病（中皮種及び肺がん）であるかどうかの医学的判定を行った。
　その結果、医療費等の申請に関しては、８６件中４２件（中皮種３４件、肺がん８件）が「認定疾病と判断するもの」とされ、２８件（中皮種１７件、肺がん１１件） が「認定疾病でなと判定するもの」とされた。また、１６件（中皮種８件、肺がん８件）については「判定保留」とされた。
　特別遺族弔慰金等の請求に関しては、２２件中「認定疾病と判定するもの」に判定された事案は無かった、「認定疾病でないと判定するもの」は１２件（中皮種１件、肺がん１１件）で、１０件（中皮種１件、肺がん９件）が「判定保留」とされた。
　これまでの判定分とあわせると、医療費等の適用対象とする罹患事例の累計は１，１９６件（中皮腫９５２件、肺がん２４４件）となった。
　なお、判定が保留された事例に対しては、(独)環境再生保全機構が申請者や医療機関に必要資料の追加提出を求め、改めて判定を行うことになる。【環境省】

（注１）うち２９件はこれまでに「判定保留」とされた案件で、今回改めて資料の提出があったため、再度判定された。
（注２）うち１０件はこれまでに「判定保留」とされた案件で、今回改めて資料の提出があったため、再度判定された。