【国連】2007.11.12 発表
タイのバンコクで11月12日、UNEPの化学物質担当局は、水銀の削減対策について検討する国際会合を開催した。会合には各国政府の代表や専門家が参加した。
近年、水銀を含む石炭の燃焼量が増加しており、大気中に放出される水銀が世界中に拡散する可能性について、専門家の間で懸念が高まってきている。また、金の価格が上昇していることで、水銀汚染が地域的、世界的に広がるおそれもある。
こうしたことから、UNEPは各国政府に対して、産業界や市民社会と協力して、水銀の濃度を削減するための「明確で積極的な目標」を設定するよう呼びかけている。この目標には、以下の事項が盛り込まれる。
●製品や製造工程から、水銀を段階的に廃止する合意。2020年までに水銀を利用しない製品を目指すこと。
●石炭火力発電所からの水銀排出量の削減。
●国連工業開発機関が掲げている、2017年までに鉱山での水銀使用量を50%削減するという目標等を支援すること
UNEPのシュタイナー事務局長は、「世界中の人々が行動を見つめ、求めている。今こそ、取り組みを開始する時だ」と述べ、各国の検討を促した。【UNEP】
http://www.unep.org/Documents.Multilingual/Default.asp?DocumentID=521&ArticleID=5702&l=en
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