【アメリカ】2008.01.08 発表
EPAは、1月8日、大雨時の流出水対策に関する新たな報告書「低影響開発戦略および実施による洪水コストの削減」を公表した。
この報告書では、低影響開発(LID)の経済的なメリットを示す、17件の事例研究の成果が示されている。
LIDは、当該地域が開発される以前の自然な水の動きを、浸透、蒸発散、当該地域での再利用といった技法で再現しようとするもの。良く利用される手法としては、雨水涵養機能のある庭園、湿地、貯水池、雨水枡、透水性舗装、草屋根などが挙げられる。大雨時の流出水をその発生源で管理する画期的な手法である。
報告書では、ほとんどの事例で、環境パフォーマンスを改善しながら、コストを削減できた点が強調されている。節約できた資本額は15~80%ほどであったが、例外的に、LIDの事業コストが通常の洪水管理コストを上回ったケースもあった。LIDの手法がさらに広まれば、価格が下がる可能性もある。【EPA】
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