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[海外エコニュース一覧]

【ドイツ】2001.11.21 発表

ガス吸入管令改正案を閣議決定

 ドイツ連邦政府は、連邦イミッシオン防止法に基づくガス吸入管令の改正を閣議決定した。この政府案は、ガソリンスタンドにガス吸入管の装備を義務付けた1993年制定の同政令を改正することをねらいとしている。
 吸入システムとは、90年代に開発された、ガス吸入可能な給油ノズルカンをいう。ガソリン補給時にもれ出る気体を吸入し、タンクに戻す機能を有する。
 政令が既にあったにも関わらず、これまで、吸入システムが不完全であったために、1年あたり1000トンもの有害物質(ベンゼン等)が大気中に放出されてきた。全てのガソリンスタンドは、1997年末までに、この新しい技術を導入しなければならなかったが、州の調査によれば、3分の1の施設が全くこれを備えておらず、50パーセントの施設の設備が不十分であったという。
 石油業界が拒否したために、規制を改正することとなったが、今次の改正により、こうした事態を防ぐことができる。
 改正案は、72秒以上ガス吸入が止まると、ガソリン供給を自動的に停止するシステムを導入するよう規定している。なお、連邦環境保護庁の試算によれば、6つの給油管を備えるガソリンスタンドが、新システムを導入するために要する費用は約1万マルク(50万円)である。
 政令が成立すると、その後に操業を開始するガソリンスタンドは、この自動コントロールシステムを採用しなければならない。既存の施設は、遅くとも2007年末までに採用しなければならない。
 政令の成立に当たっては、連邦参議院の同意が必要である。【ドイツ連邦環境省】

プレスリリース

http://www.bmu.de/presse/2001/pm784.php

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