【フランス】2008.02.08 発表
フランス議会上院は、2月8日、遺伝子組換体(GMO)に関する法案を第一読会で承認した。この法案は、環境懇談会(環境グルネル)に提案され、サルコジ大統領により正式に認められた原則を実現するものである。
上院で承認された法案は3つの柱からなる。
●市民社会に開かれた学際的な科学的審議機関、バイオテクノロジー専門委員会を設立し、遺伝子組換体に関する知見を刷新する。同委員会は関係者により運営されるが、同時に、遺伝子組換体に関するあらゆる問題に自ら取り組む。
●きちんと定義された責任制度の導入により、遺伝子組換体を含まない、あるいは、含む製品の生産・消費に関する権利を確立する。
この制度では、すべての農業者に、遺伝子組換体が作物に偶発的に混入した場合、経済的な損害に対して補償を受け取ることができるようにする。農業者には財務保証が義務付けられる。
GM作物と非GM作物の共存のための技術的な条件は、収穫、保管、輸送に関しても強化された。
●透明性の確保:情報へのアクセスの確保。全国登録簿も区画単位で見られるようになる。
ボルロー大臣とコシュースコモリゼ閣外大臣は、同法案の審議に関わった議員と上院事務局に謝意を述べた。【フランス エコロジー・持続可能な開発国土整備省】
http://www.developpement-durable.gouv.fr/article.php3?id_article=2879
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