【ドイツ】2008.03.02 発表
ドイツ連邦環境省のガブリエル大臣と欧州委員会のディマス環境委員は、ドイツ銀行ロンドン支店の支店長であり、グローバルマーケット課を率いる経済学者Pavan Sukhdev氏に、生物多様性の喪失による経済被害についての研究プロジェクトの代表を委任したことを発表した。
スターン・レポートでは、気候変動による経済損失が示されたが、今回のプロジェクトでは生物多様性の喪失による経済損失を示すとしている。この研究の最初の成果は、既に先月完成している。
ドイツで認可を受けている薬品の半分は、植物を原料としている。世界で最も成功を収めている薬品25品のうち10品は、菌類、バクテリア類、動植物などを原料としている。自然の遺伝子資源を利用して製造される薬品の売り上げは、世界全体で年間750億ドルから1500億ドルに達すると推計される。これらの生物が絶滅すると、病気と闘うための薬品も失うことになる。
この研究成果は、5月に開催される生物多様性条約締約国会議において紹介される。【ドイツ連邦環境省】
http://www.bmu.de/naturschutz_biologische_vielfalt/un_konferenz_2008/aktuell/39333.php
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