イギリス化学物質関係者フォーラム（UK Chemicals Stakeholder Forum）は、初年度の活動報告書をまとめ、11月26日に発表した。
　フォーラムの議長を務めるセルボーン卿（Lord Selborne）は、その役割について、「リスク削減に向けた産業界の自主的取組について、政府にアドバイスし、対策のスピードアップを目指す」としている。また、イギリスの環境政策の実施に当たって、同フォーラムのような組織が重要な役割を持つのは初めてのことだと評価した。
　フォーラムの初年度の活動内容は下記のとおり。
・活動方法について決定
・検討対象とする化学物質を選定するためのクライテリアを決定
・具体的な化学物質の選定をスタート
・有害化学物質の環境指標の開発、EUの化学物質戦略（EU Chemicals Strategy）の策定に貢献
　マイケル・ミーチャー環境大臣は、フォーラムの報告発表を受け、今後、懸念すべき化学物質に対し政府がどのように対応すべきか、フォーラムからの意見に期待したいと述べた。【イギリス環境・食糧・地方事業省】