【国連】2008.05.07 発表
2008年の世界渡り鳥デーである5月10~11日には、世界中でさまざまなイベントが行われる。今年のテーマは「渡り鳥―生物多様性大使」で、ドイツで5月後半に開催される生物多様性条約第9回締約国会議ともテーマが合っている。
世界渡り鳥デーは、世界規模での普及啓発キャンペーンの必要性から、アフリカ・ユーラシア渡り性水鳥協定(AEWA)とボン条約(CMS)によって2年前から実施されている。
鳥類は、生物多様性の現状と傾向を示す最も適切な指標の一つである。鳥にとって重要とされる多くの生息地は、絶滅の危機に瀕する他の動植物が多い場所でもあり、生物多様性のホットスポットでもある。
最近、渡り鳥の多くの種で数の減少が報告されている。アフリカ・ユーラシアの渡り性水鳥522種類の41%で数が減少し、同じルートを利用する渡り性鳴禽類も数が減少している。オーストラリアで行われた調査では、東アジア・オーストラリアの渡り性水鳥36種の生息数が過去25年間で最大75%減少した。
背景には、渡り鳥の繁殖地や越冬地、中継地などが、農業や都市化、工業開発などで世界的に失われてきていることがある。今後は、気候変動の影響で、重要な生息地がさらに失われるおそれがある。鳥にとって重要な地域を保護することは、生物多様性全体にとってメリットがある。【UNEP】
EICネット・コンテンツ:
第1回世界渡り鳥デー ケニアで記念イベントを開催(EICネット 海外ニュース)
http://www.unep.org/Documents.Multilingual/Default.asp?DocumentID=535&ArticleID=5801&l=en
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