イギリス環境・食糧・農村地域省は6月13日、ゴミの不法投棄から利益を得ている犯罪者の取り締まりについて、協議文書を公表した。
　ゴミの不法投棄は道路端から私有地まで至る所で見られ、捨てられるものも冷蔵庫やマットレス、植木の剪定くず、タイヤなど様々である。
　不法投棄されたゴミの調査や除去には毎年1億ポンドの費用がかかっていると推計されるが、これは納税者や土地所有者の負担になっている。
　今回の協議では、不法投棄など廃棄物犯罪に関わっていると見られる車を停止させ、調査、押収する権限を地方自治体と環境庁に付与する。犯罪者が応じない場合には、車が破壊される場合もある。協議文書には、この他、廃棄物の管理・運搬に関する違反への罰金を5000ポンドから1万ポンドに引き上げること、廃棄物運搬申請書で虚偽や誤解を招くような情報を提供する行為を犯罪とすること、全国あるいは地方での普及啓発キャンペーンに資金を提供することなどが盛り込まれている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】