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【イギリス】2008.08.15 発表

イギリス 生息地規則によりヨーロッパコガタガエルの保護を強化へ

 イギリスのラドック大臣(野生生物担当)は8月15日、ヨーロッパコガタガエルが10月1日より、淡水カタツムリの一種(lesser whirlpool ram’s-horn snail)及びヤガの一種(fisher’s estuarine moth) と共に生息地規則(*)によって法的に保護されると発表した。同規則は対象種の捕獲や殺傷、飼育や売買、営巣地や繁殖地の破壊を禁じるもの。
 求愛時の鳴き声に特色のあるヨーロッパコガタガエルは、11世紀初めには既にイギリスに存在していたとされる。考古学調査によりケンブリッジシャーとリンカンシャーのアングロ・サクソン王国遺跡周辺で痕跡が発見されているが、個体数が減少し、ノーフォークの一箇所で確認された後、1990年代に絶滅していた。
 イギリス生物多様性行動計画に基づき、ナチュラル・イングランドや両生類保全トラストが、3年前からヨーロッパコガタガエルの再導入をノーフォークのあるサイトで実施している。ナチュラル・イングランドのジム・フォスター両生類専門家によれば、スウェーデンから特別な許可を得て輸入されたヨーロッパコガタガエルは、新しい環境に落ち着く様子を見せているが、再導入成功を宣言するまでには数年が必要とのこと。
 フォスター氏は、生息地規則のヨーロッパコガタガエルへの適用について、「イースト・アングリアの他サイトにおける再導入を検討する上で、非常に重要な措置である」と歓迎した。【イギリス環境・食糧・農村地域省】

*訳注:生息地規則はEU生息地指令を国内法制化したもの。イギリス固有種で、EUの生息地指令リストに掲載された特別な保護を必要とする生物種を定めている。

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