【国連】2008.09.18 発表
気候変動が渡り鳥にとって大きな脅威となっていることが、マダガスカルで開催中の第4回アフリカ・ユーラシア地域水鳥協定(AEWA)締約国会議で公表された報告書により明らかになった。この報告書は、イギリスの鳥類学トラストと国際的NPOのウェットランドインターナショナルによるもので、ヨーロッパとアフリカで保護されている渡り鳥(水鳥)235種のうち、1種を除く全ての種が気候変動による何らかの影響を受けており、ミナミアフリカコビトウなど9種は絶滅につながる深刻な危機に瀕しているという。
気温が上昇すると、多くの鳥は現在の生息環境が好ましくないと感じるようになり、より涼しい地域に移動する鳥も出てくる。アフリカでは乾燥が進むと予測され、水鳥に欠かせない湿地が干上がるおそれもあるという。
また、AEWA締約国会議で公表された、別の報告書では、アフリカとユーラシアを渡りのルートにしている水鳥が激減していることが分かった。ウェットランド・インターナショナルの報告書によると、調査対象となっている522の水鳥の個体群のうち、40%で減少が見られ、原因として、インフラ整備や干拓による湿地の破壊・開発、汚染の増加、狩猟などが指摘された。【UNEP】
http://www.unep.org/Documents.Multilingual/Default.asp?DocumentID=545&ArticleID=5923&l=en
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